音漏れが気になる!ホテルでの防音対策は?
宿泊するホテルでは、宿泊料が安いホテルでも音を気にせずぐっすり休みたいものです。主に仕事で利用するビジネスホテルも、昨今は独自のサービスが向上しさまざまな人が利用する傾向にあります。この記事ではホテルに宿泊する際の気になる騒音について解説します。また自分で回避できる騒音対策も紹介しましょう。
基本的にホテルは防音対策されているのか
ホテルに宿泊する場合、まわりのさまざまな音が気になったという経験は多くの人があるのではないでしょうか。ホテルの苦情のランキングでも騒音が上位を占めています。快適な滞在が求められる高級なホテルや、プライバシー厳守のラブホテルでは防音対策がきちんと施されていますが、ビジネスホテルのように寝ることを目的にしているホテルでは、防音対策がされていないホテルが数多くあります。
価格設定が低いホテルは、さらにその傾向があるのです。建築基準法で防火対策は義務付けられていますが、防音に対する遮音の規定はマンション以外ではとくにないので、ホテル側と施工業者次第ということになるでしょう。仕事での利用が多いビジネスホテルは、駅やインターチェンジへのアクセスがしやすいことが求められるため、電車やバス、車などの交通機関の騒音が聞こえやすくなってしまいます。その場合、外側のみを防音対策しているという場合が少なくありません。
建物が高いホテルは上下での騒音は少ない
比較的高い建物の場合は、モルタルなど硬い材質で各階ができているため、上下の騒音はほとんど気にならない程度でしょう。
隣室の音は漏れる場合が多い
ビジネスホテルの多くは、隣室との壁は木製のため、防音は期待できるとはいえません。壁を叩いたり、大きな声を出したりすると騒音になります。
ホテルの騒音で気になる音とは
ホテルに宿泊する場合に気になる音は、宿泊する場所や施設によって異なります。騒音につながりやすい音の具体例をあげていきましょう。
公共交通機関の音
大きな駅の近くにあるホテルは、利便性が高い反面、電車やバスの本数も多いので、交通機関による音も必然的に多くなります。空港に近いホテルも、飛行機が離着陸する際の音が響くことがあるでしょう。
人の声
繁華街近くのビジネスホテルでは、外を歩く人たちの話声や笑い声や、夜遅い時間帯にお酒を飲む人たちの声が聞こえる場合があります。人数が多いと、さらに話し声や歌声が騒音につながるでしょう。
機械音
ホテルや部屋によっては、エアコンの室外機の音や、エレベーターの音が気になる場合があります。また、建物内や近くで工事をしている場合、音や振動があるかも知れません。建物工事は基本昼の間ですが、道路工事は夜間も行われる場合も少なくありません。
隣室の音
隣の部屋からの話声やテレビの音が聞こえることがあります。ドアの開け閉めが激しい場合や深夜にシャワーを浴びる音などは聞こえがちです。
ドア下の隙間
ホテルのドアの下は空気の循環のために必要なものなので、仕方がないのですが、意外に開いている隙間からの音は気になります。
騒音・音漏れの対策
価格設定が低めでリーズナブルなホテルは、安く泊まれる反面、防音対策などの設備投資に力を入れていない場合があります。しかし、宿泊するならぐっすり休みたいものです。以下では自分でできる騒音の対策を紹介しましょう。
ホテルの予約時に予約サイトのマイナスの口コミをチェックする
宿泊するホテルを決めるときに、予約サイトの口コミをチェックすることをおすすめします。その場合、チェックするのは、騒音に関するマイナスの口コミです。「音は気にならなかった」と書いてあっても、隣の部屋が空室にすぎなかった場合もあるからです。だいたいの目安にはなるでしょう。
周辺の環境をチェックする
宿泊するホテルを決めるとき、周辺の環境をチェックしましょう。繁華街や飲み屋街から少し離れているだけでも音や声が気にならなくなります。また、音以外の防犯面からも繁華街や飲み屋街からは少し離れたほうがよいでしょう。
耳栓やイヤホンをする
ホテルによっては、アメニティの一つとして耳栓が置いてある場合がありますが、用意しておくとよいでしょう。百円ショップや薬局で購入できます。また、イヤホンをするのも遮音効果があります。
フロントに連絡
隣室からの音などが、どうしても我慢できない場合は、隣室の客などに直接言わず、必ずフロントにいって対処してもらいましょう。直接抗議すると逆恨みされないとも限りません。空き部屋があれば、交換してくれる場合もあります。
ラブホテルを利用する
音が気になって眠れないかもと不安な人はラブホテルに宿泊するという手段もあります。ラブホテルは防音が比較的しっかりしているので、音に敏感な人にはよいかも知れません。昨今のラブホテルはひとりでも宿泊でき、モーニングが無料などサービスも向上しています。価格も比較的低めというメリットもあります。
ホテルの騒音について解説しましたが、その日の空室状況や利用者のマナー、休日か平日によっても騒音の具合は大きく違うのです。一度の利用で判断するのは難しいでしょう。自分でできる対策をしながらなるべく快適に宿泊できるホテルを見つけてください。また、自分でもテレビの音やシャワーを利用する時間帯に気を付けるなどのモラルには気を付けて、お互い快適に利用したいですね。