知っておくともっと温泉が楽しめる!温泉の豆知識とは

公開日:2021/12/15  最終更新日:2021/12/20


温泉は好きですか?休暇で温泉に入りに行く方も多いのではないかと思います。体が温まり気分もリフレッシュできる温泉ですが、ただ入るだけではもったいないです。正しい入浴方法や、入る温泉のことを知るだけで、効果効能を最大限に活かすことができます。そこで今回は、知って得する温泉の正しい入り方と成分表についてご紹介します。

入浴前後はしっかり水分補給

温泉に入る前も入った後もしっかり水分を摂る事が大切です。なぜなら、入浴中は500ml~800mlもの汗が出るといわれているからです。

入浴前の水分補給効果

入浴時の発汗により、血液の粘度が高まりドロドロ血になってしまいます。脳梗塞や心筋梗塞のリスクを高めることにもなるため、これを防ぐのが入浴前の水分補給。血液をサラサラにして、発汗による血液濃度の高まりを予防します。

また、入浴中は脱水症状にも注意しなくてはいけません。入浴前の水分補給は、入浴中の体のトラブルを防ぐ効果があります。効果的な飲み方は、入浴の15分~30分前にコップ1~2杯の水分を摂る事。温泉宿に行くと部屋にお茶が置いてありますよね。ぜひお風呂に入る前にお茶とお菓子を食べることをおすすめします。

入浴後はすぐに水分補給

お風呂から出た後はすぐに水分を取ってください。コップ1杯程度が目安ですが、飲める方はもう少し飲んでもよいでしょう。ただし、一気飲みはしないように。血液中の水分が急激に増え水中毒の危険性が高まります。

さらに、お水は冷えた物よりも常温がおすすめ。冷たい水は胃腸に負担をかける上に、せっかく温まっている体を冷やしてしまいます。水分補給におすすめの飲み物は水またはスポーツドリンク。カフェイン入りの飲み物は避けた方がよいでしょう。カフェインに利尿作用があるため、せっかくとった水分を尿として排出してしまいます。

成分表のどこに注目すべきなのか

脱衣所に貼られている成分表を見たことがあるでしょうか。難しそうで見方がイマイチわからないと思う方も多いかもしれません。見るべきところが分かれば温泉のことがもっとよく理解できて、入浴がより楽しめるでしょう。ここでは4つのポイントをご紹介します。

泉質

主な泉質は10種類あります。泉質により期待できる効果が違いるため、特徴を知って好みの湯を見つけるのもよいかもしれません。

・単純泉
日本で一番多い泉質。低刺激でやさしいのでどなたでも安心して入浴できます。

・塩化物泉
血行促進とお肌の潤いを保ってくれるお湯です。保温力が高いのも特徴。

・炭酸水素塩泉
肌の余分な脂を取り除き、新陳代謝アップ。乾燥しやすいので入浴後は保湿に注意が必要です。

・硫酸塩泉
血管を広げる働きがあります。脳卒中リスクの低減に。

・二酸化炭素泉
シュワシュワした炭酸のお湯。低温で血行促進効果が期待できます。

・含鉄泉
鉄分を多く含む茶色っぽいお湯。保温効果が高いお湯です。

・酸性泉
高い殺菌効果。肌にピリピリとした刺激があり、湯上りのケアが大切です。

・硫黄泉
さまざまな効能があるといわれる万能の湯。硫黄の独特な匂いが特徴。

・放射能泉
主にラドンを含む泉質。免疫力を高め、万病の湯とも呼ばれます。

・含よう素泉
うがい薬や傷薬の成分にもなるよう素が多く含まれます。殺菌作用が高いお湯です。

泉温、湧出量

泉温は4つに分類されます。この温度は、湯船の温度ではなく温泉が湧きだした時の源泉の温度です。

・高温泉:42℃以上
・温泉:34℃以上~42℃未満
・低温泉:25℃以上~34℃未満
・鉱泉:25℃未満

湧出量とは1分間に源泉から採取できる湯量の事です。泉温が入浴に適した温度でかつ湧出量が多いと、加温や加水をしていない源泉かけ流しの可能性が高いでしょう。自然湧出量が日本で一番多いのは群馬県の草津温泉です。

ph値

phの数値は、その温泉がアルカリ性か酸性かを表す数値です。ph値が高ければアルカリ性、低ければ酸性と分けられます。

・pH3未満:酸性
・pH3~6未満:弱酸性
・pH6~7.5:中性
・pH7.5~8.5未満:弱アルカリ性
・pH8.5以上:アルカリ性

このph値で美容・美肌効果が変わります。アルカリ性は「クレンジング効果」、酸性は「リフトアップ」「肌の引き締め効果」、中性は刺激が少なく優しいお湯です。

溶存物質

溶存物質や成分総計の数値を確認してみてください。この数値が高いと温泉成分が多く、濃度が濃い温泉といえます。

入浴中の注意点

温泉効果を高め、体によい効能を得るために入浴中に気を付けることを5点ご紹介します。

まずはかけ湯から

入浴のマナーだからというだけではなく、体を温泉のお湯に慣らす意味でも行ってください。シャワーではなくて湯船のお湯をかけるのがポイントです。足先や手など心臓から遠い部分からゆっくりお湯をかけ、最後に体全体にかけましょう。

入浴は半身浴から始める

いきなり全身入りたくなりますが、まずはゆっくり半身浴で体を慣らしましょう。これは、お湯の温度や水圧による体の負担を和らげるためです。体が温まってきたら、全身お湯に浸かってください。

頭に濡れたタオルをのせる

入浴中に気を付けなくてはいけない事の1つが「のぼせ」です。のぼせはめまいや失神の危険性が高くなります。これを防ぐためにも濡れたタオルを頭にのせて急激に血が上らないように気を付けてください。のぼせやすい内湯や夏の露天風呂では「冷たいタオル」。冬の露天風呂ではお湯に浸した「温かいタオル」をのせるのが効果的です。

長湯はしない

お湯に長く浸かりっぱなしは体に負担がかかり逆効果です。額や鼻の頭が汗ばむ程度で一度お湯から上がりましょう。短時間の入浴と、浴槽から出て休憩することを何回か繰り返す事がおすすめ。心拍数を上昇させずに血流を増やすことができます。

上がり湯はシャワーではなく新鮮な温泉で

湯上りにシャワーで洗い流してしまう人がいますが、これでは温泉成分が流れてしまい保湿効果が弱くなります。上がり湯をする時は、温泉の湯口から新鮮なお湯を取り、少し冷ましてからかけてください。ただし、酸性泉など刺激が強いお湯はシャワーで洗い流した方がよいでしょう。成分表の泉質で確認してみてください。

 

温泉の成分や正しい入り方を知れば、温泉効果をより高めることができます。今まで何となく入っていた温泉も、深く知ればもっと楽しめるのではないでしょうか。日本は世界一の温泉大国。さまざまな種類の温泉があり、各地で楽しめます。種類を知っていれば、温泉地選びも楽しくなるかもしれません。温泉に上手に気持ちよく入り、心身ともによい影響を受けたいものですね。

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