知らないと恥ずかしい!ホテルの部屋着で外出してよいの?
旅先でホテルに宿泊する際、客室に着いたら部屋着に着替えてリラックスしたい!という人は多いでしょう。しかし、備え付けの部屋着のままでどこまでなら移動してもよいのか、疑問に感じたことはありませんか?「大浴場へ行く時は部屋着でもいいの?」「部屋着の浴衣で温泉街を散策したいけど、外出はNG?」今回は、部屋着での外出について紹介します。
部屋着とは
ホテルの部屋着とは、館内着のことを指します。多くは客室に準備されており、ベッドの上やクローゼットの中にあるのが一般的です。
部屋着の種類
部屋着の種類はホテルによってさまざまですが、もっとも多いのは浴衣タイプではないでしょうか。近年ではおしゃれな浴衣や甚平を部屋着としてフロントに用意し、チェックイン後に各自好きなデザインを選んで客室に持っていく、というスタイルのホテルも増えています。そのほかには、よりリラックスできるルームウェアタイプ、沖縄のホテルではアロハシャツのようなデザインの部屋着が用意されているところもあるようです。
ホテルの部屋着で外出していい?
それでは、ホテルの部屋着で外出することはできるのでしょうか?結論からいうと、それぞれのホテルによって決まりが違うため、「できる」「できない」と一概にはいえません。また、一部条件付きで外出できる、としているホテルもあります。
部屋着で外出できるホテル
温泉街に立地するホテルでは、部屋着のまま外出可能な場合が多いでしょう。その場合の部屋着はほとんどが「浴衣」となっています。実際に温泉街を散策してみると、とくにチェックイン後の夕方〜夜にかけては、ほとんどの人が浴衣姿で出歩いているようです。浴衣を着ての散策はよい思い出になり、記念撮影の時にも華やかで写真映えしますよね。部屋着で外出可能なホテルに宿泊する際は、浴衣に着替えて温泉街を歩いてみてください。
部屋着で外出できないホテル
ビジネスホテルなどの「宿泊」をメインとするホテルや、ロビーでビジネスマンが商談をしているような、いわゆる高級ホテルでは、部屋着での外出を禁止されるのが一般的でしょう。この場合の「外出」とは、ホテルの外に出かけることだけでなく、客室から出て廊下を歩くことなども含めた意味合いとなります。
つまり、部屋着で過ごすことができるのは客室のみであり、たとえホテルの館内であっても、客室を出る際には私服に着替えなければなりません。ホテルは西洋の文化・考え方を基にしているため、客室内を「プライベートスペース」、客室の外をすべて「パブリックスペース」であると認識しています。公共の場において部屋着で過ごすことはマナー違反となるため、客室を出る際にはしっかり身なりを整えるようにしましょう。
一部条件付きだが部屋着で外出できるホテル
一部条件付きですが部屋着での外出可能、としているホテルはとても多いようです。この場合は、ホテルの外に部屋着のまま出かけることは禁止されています。ホテル館内のどこまでを「プライベートスペース」とし、どこから「パブリックスペース」としているかによって、部屋着で過ごすことのできる範囲は変わってくるでしょう。
たとえば、大浴場をプライベートスペースとしているホテルでは、「大浴場の営業時間内に客室と大浴場を行き来する場合のみ部屋着での移動可」というように、それぞれのホテルで詳しい条件が決められています。「大浴場やお食事処への移動のみ部屋着可」としているホテルが多いようですが、プライベートスペースを広く捉えているホテルでは、「館内であればすべて部屋着での移動可」としている場合もあるのです。
ホテルの廊下はスリッパで歩いていい?
ホテルの廊下をスリッパで歩くことは、基本的にはマナー違反となります。スリッパは寝巻きと同じ位置付けのものであり、「客室の外はパブリックスペースである」という西洋の考えに基づくと、ホテルの廊下をスリッパで歩くのは失礼にあたるためです。
しかし、これらの解釈はホテルごとに異なっており、「スリッパのままどうぞ」と特記されている場合もあります。部屋着での外出が可能か否か、という部分でも触れたように、そのホテルによって決められたプライベートスペース・パブリックスペースの範囲によって、スリッパで移動できる範囲も変わってくるようです。ホテルによって違いはありますが、部屋着で移動可とされている場所ではスリッパでの移動も可、と考えるのが一般的でしょう。
ホテルでの時間を気持ちよく楽しむためには、他の利用者への気配りとしてマナーを守って過ごすことも大切です。今回はさまざまなケースを紹介しましたが、部屋着やスリッパの利用マナーに関しては、ホテルによっても違いがあるポイントでしょう。事前に宿泊先ホテルのホームページを確認しておくか、記載がない場合はチェックイン時にスタッフに確認しておくとよいですね。マナーをしっかりと守り、ホテルステイを楽しんでください。