長崎ってどんな街?

長崎のおすすめホテルについてご紹介する前に、長崎がどんなところなのか、どういう魅力があるのかをご紹介していきます!
特徴
長崎市は、長崎県の県庁所在地で、世界にも名の知れた日本の都市の一つです。
海外文化との融合
日本が鎖国を行なっていた時代においても、長崎では出島を拠点に欧米の文化が伝えられ、貿易も行われていました。そのため、独特の美しい景色や文化が根付いています。
長崎市街にある洋館や、石畳の道、カトリック教会など、日本と海外の文化がそこかしこで融合しています。
海に囲まれた地形
長崎市は周囲をぐるっと海に囲われているため、水産業、観光業が盛んです。
少し内陸に入ると山や丘陵地が広がっているので、坂が多い町としても有名ですね。
南西の海を流れる対馬海流の影響により、温暖な海洋性気候になっています。
海外とつながる食文化
長崎の食べ物と聞いて「長崎ちゃんぽん」や「皿うどん」が真っ先に思い浮かぶ方も多いと思います。
これは、明治時代に長崎市の中華料理店が、中国人留学生のために考案した料理だと言われています。
他にも、遣唐使の時代に大陸より伝来した「五島手延べうどん」や、江戸時代に中国から伝わった「卓袱(しっぽく)料理なども有名です。
ジャガイモもジャカルタから長崎に入ってきて、日本全土に広がったと言われています。そのため、ジャガイモの収穫量が多いのも特徴です。
伝統行事
長崎市には、異国との交流があったからこそ生まれた独特の伝統行事があります。
長崎くんち
長崎市・諏訪神社の秋季大祭「長崎くんち」は、10月7日から9日に行われます。
唐人服を着た玉使いと龍使いが、ドラの音に合わせて、長さ20メートルにもなる龍を踊らせる「龍(じゃ)踊り」など、ポルトガル、オランダ、中国などの文化が溶け込んだ様々な踊りが繰り広げられます。
国の重要無形民族文化財に指定されています。
ペーロン
「白龍」の中国読みである「パイロン」が訛ったのが「ペーロン」です。
長崎にペーロンが伝わったのは1655年で、長崎在留の唐人たちが海を沈めるために競漕したのが始まりと言われています。
現在では、7月下旬に「長崎ペーロン選手権大会」が開催されています。
工芸品や美術品
長崎にはさまざまな工芸品や美術品があります。
三川内焼
佐世保に16の窯元があり、天草陶石を使った、白磁に藍色で絵付けされたものが代表的です。
長崎べっ甲
玳瑁という亀の甲羅でできています。創業300年以上のべっ甲店もあります。
特産物
長崎では海洋物や農産物などの特産物がたくさんあります!ここではその一部をご紹介します。
九十九島の牡蠣
大小208の島からなる九十九島では、下記の養殖が盛んです。11〜12月の土日祝日には「九十九島かき食うカキ祭り」が行われます。
長崎三代ブランドアジ
長崎県はアジの漁港高日本1位です。全体の約30%を占めています。その中でも、「ごんあじ」、「野母んあじ」、「旬あじ」は、長崎三代ブランドアジと言われています。
長崎びわ
びわの収穫量も、全国1位!全体の約29%を占めています。糖度が高く、とろけるような食感です。
ポン
- 長崎は海外文化と融合した独特の美しい景色や文化が根付いている
- 食文化も海外とのつながりが深い
- 長崎くんち、ペーロンなど独特の伝統行事がある
- 伝統工芸品では三川内焼や長崎べっ甲が有名
- 九十九島の牡蠣や三代ブランドアジ、びわなどが特産
見どころいっぱいの長崎!観光名所をご紹介

長崎は、独特で興味深い歴史のある場所なので、観光名所も風情ある様々な場所があります。
平和公園
原爆落下中心地公園北側にある平和公園は、戦争を二度と繰り返さないという誓いと、世界平和を祈って作られた公園です。
毎年8月9日の原爆の日を「ながさき平和の日」と定め、平和公園内にある「平和祈念像」の前で平和記念式典が執り行われます。
「平和祈念像」は、長崎出身の彫刻家の方が作られ、1955年に完成しました。像の高さは9.7メートルと大きく、約30トンの青銅製です。
高く掲げた右手は「原爆」を示し、水平に伸びた左手は「平和」、瞳を閉じたその顔は「犠牲者の冥福を祈る」とされています。2019年に塗り直しが行われ、綺麗な姿になっています。
他にも、「平和の泉」、「折鶴の塔」、「長崎の鐘」、「長崎刑務所浦上刑務支所跡」など、歴史を感じるものが敷地内に複数あるので、一度訪れてみてください。
出島
日本が鎖国時代にあった約200年の間、日本で唯一、海外へと開かれていた日本の窓口でした。オランダとの貿易を積極的に行い、海外の文化を取り入れていきました。
1922年に「出島和蘭商館跡」として国の史跡に指定されています。
特徴的な扇型の人工島は、一度は埋立てなどによりその姿を失いましたが、現在は、江戸当時の姿へ復元されています。
島の入り口は3つあり、メインゲートは「出島表門橋」を渡ったところにあります。門番が構えていて、当時の雰囲気を感じることができます。
和洋折衷の造りが目を引く洋館や、輸入したものを保管しておく蔵、プロテスタント神学校などの建物があり、江戸時代の貿易拠点を感じることができます。
お土産屋さんやお食事どころもあります。
新地中華街
出島から歩いて約5分のところにある「新地中華街」でも、美味しい食事を楽しむことができます。
新地中華街では、冬には毎年、「長崎ランタンフェスティバル」が開催されています。
約1万5,000個もの極彩色のランタンが、新地中華街をはじめとして、アーケードや市内中心部を彩ります。大型オブジェも飾られ、幻想的な雰囲気です。
長崎ランタンフェスティバルの起源は、中国の旧正月を祝う「春節祭」です。日程は1月の下旬から2月の下旬の間で、2週間ほど開催されます。
年によって日程が変わるので、興味のある方は長崎市の公式サイトをチェックしてみてください。
中華街は、東西南北全ての入り口に中華門が建ち、縦横合わせて250メートルの十字路でできています。
通りには複数の中華料理店、中華食品販売店、薬品店、雑貨店などが並んでいます。
もともと、唐船専用の倉庫を建てるために埋立てられた場所でしたが、今では、日本三代中華街の一つになっています。
眼鏡橋
寛永の時代は、キリスト教が禁教とされていた時代であり、大陸からの唐文化導入により興福寺などの仏事が数多く建立されていきました。
興福寺の禅師が架設した眼鏡橋は、日本初のアーチ式石橋で、川面に映った影が眼鏡のような双円を描くことから「眼鏡橋」と名付けられました。
実は、「日本橋」、「錦帯橋」と並ぶ日本三大名橋の一つです。1982年に一部崩壊しましたが、翌年復元し、国の重要文化財に指定されています。
また、眼鏡橋周辺など、中島川の護岸にある「ハートストーン」を見つけると恋が叶うと言われていて、恋のパワースポットにもなっています。
ぜひ、探して写真におさめてみてください。
稲佐山
稲佐山は長崎のランドマークの一つで、夜景が人気のスポットです。
長崎の夜景は、2012年の「夜景サミット2012in長崎」で、香港、モナコと並んで「世界新三大夜景」の一つに選ばれ、2015年には神戸、札幌と並んで「日本新三大夜景」にも選ばれています。
稲佐山の展望台から眺める夜景は「1,000万ドルの夜景」と称され、とても美しいことで有名です。
リニューアルした展望台では、床に散りばめられた照明の光も美しく、ロマンティックな雰囲気になること間違いなしです。
もちろん、夜景だけではありません。晴れた日の昼間には長崎市街地から雲仙、天草、五島列島まで一望できます。
稲佐山はレクリエーションの場としても親しまれていて、中腹にはイベント広場、野外音楽堂があり、コンサートでもおなじみの場所となっています。
他にも猿舎、鹿放牧場や、ドッグラン、草スキー場などもあり、子ども連れでも楽しむことができます。
山頂へは、ロープウェイで行くことが可能です。ゴンドラはフェラーリを手がけたデザイナーによってリニューアルされたもので、360度ガラスばりなので、眺めも格別です。
長崎ロープウェイ淵神社駅までは、長崎市内中心部から無料循環バスも運行されています。
ポン
【長崎の観光名所】
- 平和について改めて考えたい「平和公園・平和祈念像」
- 独特の雰囲気が興味深い「出島」
- 日本三代中華街の一つ「新地中華街」
- 日本初のアーチ式石橋「眼鏡橋」
- 1,000万ドルの夜景「稲佐山」
長崎に行くならいつがいい?季節別に見る長崎の魅力とは

年間を通して比較的温暖な気候の長崎ですが、どの季節に行くのがいいのか、各季節の見どころをまとめてみました。
春の長崎
春の長崎は気候も過ごしやすく、たくさんの花が咲いて眼鏡橋周辺や稲佐山などの景色も見頃です。
ハウステンボスのチューリップ祭
春には、ハウステンボスでチューリップ祭が行われます。
毎年2月〜4月頃に開催され、見どころはハウステンボスオリジナルのチューリップや、海外の珍しい品種を取り扱っているところ。 700品種・100万本ものチューリップが咲き乱れます。
ハウステンボスは、鎖国時代に交流のあったオランダの町並みを再現しており、チューリップと合わさると、本当にオランダの田園風景を見ているようです。
長崎帆船まつり
2000年の、日蘭交流400周年を記念して始まったイベントで、国内外から多くの帆船が集まります。船内の一般公開や、体験クルーズなど、家族で楽しめるイベントです。
会場まではJR、車はもちろん、飛行機で長崎まで行く場合には長崎駅までのバスが随時運行しているので、そちらを利用して向かうことができます。
夏の長崎
7月上旬には紫陽花が咲きほこり、梅雨明けが近づきます。グラバー園から町並みを見下ろすと、異国情緒の雰囲気が一層際立つ時期です。
長崎ペーロン選手権大会
1655年から続く長崎ペーロン選手権大会を見学することができます。7月下旬の土日に長崎港で開催されます。
競漕距離は往復1,000メートル以上。舟は杉で造られ、舟首には各チームが趣向を凝らしてオリジナルのマークを描いています。各舟、乗員30人以内で、ドラや太鼓の音に合わせて競漕する姿は圧巻です。
ながさきみなとまつり
ながさきみなとまつりは、7月に開催される花火大会です。長崎市民だけでなく、多くの観光客が港に集まる、長崎で一番有名な花火大会です。
1,000万ドルの夜景をバックに、豪華な花火が打ち上がります。
約100店舗の露店が並び、ステージイベントや、体験型イベントも行われます。
秋の長崎
食べ物が美味しく、過ごしやすい気候の秋は、伝統的なまつりや行事を堪能できます。紅葉の見頃は10月下旬から11月上旬です。
長崎くんち
先ほど、長崎の伝統行事としてもご紹介した「長崎くんち」は、国の重要無形民俗文化財に指定されています。
長崎ならではの異国情緒溢れる踊りなどが披露されます。
「くんち」の語源は、「9日(くにち)」が変化したものなので、10月の7日から9日にかけて行われます。
大村城下町灯籠まつり
「日本の歴史公園百選」に選ばれた玖島城跡がある「大村公園」と、県指定有形文化財「旧楠本正隆屋敷」を、約1,000本の灯籠がライトアップします。
まつりの期間中は、お茶会やミニライブが行われたり、「殿様気分で夕暮れさるく」というガイドツアーが開催されたりとに義愛を見せます。
「さるく」とは方言で「歩く」という意味です。長崎の歴史ある街並みを歩きながら、ガイドの方に歴史的背景などを解説してもらえます。気候もちょうどいいので、気持ちよく街を回ることができそうです。
冬の長崎
冬の長崎は何と言ってもイルミネーションが素敵です。比較的温暖な気候ですが、外はそれなりに寒いので温かい格好で回ってください。
グラバーズナイトイルミネーション
長崎市のグラバー園でクリスマス時期に行われるグラバーズナイトイルミネーションでは、約30万球のイルミネーションが園内を彩ります。
例年、カップルや家族連れに人気です。
長崎ランタンフェスティバル
「新地中華街」の紹介でもすでに触れましたが、春節の時期、新地中華街を中心に行われる長崎ランタンフェスティバルもとても見ものです。例年、 100万人を超える観光客が長崎に訪れます。
長崎は年間を通して、比較的温暖な気候です。また、季節に関わらずさまざまな伝統行事やイベント、祭りなどが開催されているので、どの季節も観光地としてとても見所がある場所になっています。
ポン
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【春】
- ハウステンボスのチューリップ祭
- 長崎帆船まつり
【夏】
【秋】
【冬】
- グラバーズナイトイルミネーション
- 長崎ランタンフェスティバル
長崎のホテル選び、ポイントはどこ?

「ただ身体を休めるだけだからホテルなんてどこでもいい」と思っている方もいるかもしれませんが、ホテル選びは「いい旅行だったな」と感じられるかどうかの大きな部分を占めています。
「観光でクタクタなのにホテルの場所がわかりにくくて迷ってしまった…」とか、「せっかく綺麗な街並みを見てきたのに、ホテルからの景色が悪すぎてちょっと…」とか、適当にホテルを選ぶと、せっかくの旅行のマイナスポイントになってしまいます。
ここでは、どうやっていいホテルを選ぶのか、ポイントをご紹介していきます。
アクセス
空港や駅からホテルまでのアクセスがいいことはもちろん、ホテルから観光地へのアクセスがいいかどうか、も重要なポイントです。
複数の観光地、観光名所を巡る予定の方や、小さなお子さんを連れていく予定の方は、アクセスがいいかどうかを必ずチェックしてください。
旅行時はお子さんも開放的になって一気に体力を使ってしまうので、帰り道は眠ってしまったり、ぐずってしまったりしますよね。お子さんを連れて道に迷ってしまったり、遠くのバス停まで歩いたりするのは相当大変です。
マイカー、レンタカーを使う場合は駐車場の有無も要チェックです。駐車料金が1日いくらなのかも確認しましょう。
公共交通機関を利用する場合には、駅やバス停がホテルから近いかどうかを確認してください。
また、観光地へもアクセスがいい場所にすれば、チェックイン前にホテルに立ち寄って荷物だけ預けることも可能なので、身軽な状態で観光を楽しむことができます。
ホテルからの景観
せっかく綺麗な街並みや観光地を見て回るなら、宿泊するホテルからの景観も綺麗な方が嬉しいですよね。
ロマンチックは雰囲気を継続させるのも、子どもたちの喜ぶ顔を見るためのも、景観の綺麗なホテルが一役買ってくれます。
せっかく長崎市内に宿泊するなら、夜景が見られるホテルもいいかもしれません。
また、夏場はホテルの屋上でビアガーデンなどが行われていることもあるので、屋上からの景色がいいと、食事もお酒も美味しくなりますね。
お食事
「旅行の楽しみは食べること!」という方も少なくないですよね。
観光や買い物ももちろん旅行の醍醐味ですが、旅行は、その土地ならではの「地物」を食べられるいい機会でもあります。
夜ご飯をホテルで取られるなら、長崎市は海に面しているので、新鮮な魚介を楽しめるホテルがおすすめです。
鎖国時代に長崎へ伝来した、卓袱料理などを楽しめるホテルもあります。食を通して、歴史や異国情緒に触れるのもいい経験になりますね。
施設・設備
ホテルは施設そのものや設備も重要です。
開放感のあるロビーやお部屋、家族風呂などの貸切露天風呂や部屋風呂があると、お子さんを連れての旅行も安心です。
アメニティに何があるかは事前にチェックしておくことをおすすめします。旅行はお土産などで帰りの荷物が多くなりがちです。アメニティとして置いてあるものは持参せず、少しでも鞄を軽くしておきたいですよね。
せっかく長崎に行くなら、長崎の魅力を存分に味わえるホテル選びをしてみてください!
ポン
【ホテル選びのポイント】
- 空港や駅からのアクセス、駐車場の有無
- ホテルからの景観はどうか
- 長崎ならではの食事が楽しめるか
- 子ども連れなら家族風呂や部屋風呂があると安心
まとめ
いかがでしたか?
長崎は、鎖国時代にオランダなど海外からの文化が流入し、それを自分たちの文化へと昇華してきました。
街並みには異国情緒ある不思議な雰囲気と文化が残り、美味しいお魚などの地物もたくさん楽しむことができます。
そんな長崎で、快適に観光するためにもどのホテルを選べばいいのかなど、実際に検討してみて「いいな」と思った場所をいくつかご紹介していきます。
よかったらそちらのページもご覧くださいね。